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ドイツ特殊化学品メーカー ランクセスが描く近未来…顧客のレシピに幅広く対応、アジア圏進出を強化 - レスポンス

特殊化学品メーカー大手で、基礎化学品、アディティブス(添加剤)、パフォーマンスケミカルズ(機能性化学品)、エンジニアリングマテリアルズ(プラスチックス・ポリウレタン)などを主事業とするランクセス(本社 ドイツ)は、この先の20年をどう描いているのか。

ランクセスは11月26日、東京本社で添加剤事業の戦略説明会を開催。ドイツ本社から来日したランクセスAG経営委員会メンバー アンノ・ブロコウスキー博士をはじめ、同社ポリマーアディティブスビジネスユニット大久保雄二 日本統括、同社ルブリカントアディティブスビジネスユニット高橋一郎 日本統括、同社ラインケミービジネスユニット渥美貴生 日本統括が登壇した。

自動車分野では、世界的な電気自動車(EV)シフトのなか、ランクセスは世界各地に点在するメーカーのニーズに対応したバッテリー製造ソリューションを展開する。ランクセスだけが持つ強みは、「リチウムイオン電池内の要素を構成するポリマーアディティブス(PLA)や、アドバンスド工業化学品(AII)、無機顔料(IPG)、液体高純化テクノロジーズ(LPT)など、基礎科学品から最終製品まですべてを一貫してサポートできる点」とアンノ・ブロコウスキー博士はいう。

また潤滑油添加剤(ルブリカントアディティブス)分野でのランクセスの強みは、「基礎化学品の中間体から、基油、添加剤、パッケージング、潤滑油最終製品まで、一貫して自社で請け負う体制を整え、顧客のレシピにもとづいて混合しパッケージングまで実行する。統合されたバリューチェーンとソリューションを顧客に提供できる」(アンノ・ブロコウスキー博士)とも。

「たとえば、航空機エンジンや風力タービン、ギアボックス、金属加工といったシーンにランクセスの潤滑油添加剤が入り込み、さまざまな成長産業に貢献し続けている。この潤滑油添加剤の分野で世界をリードするカギは次の3つだ」。

「前述のようなバリューチェンを強化し、主要な製品群の成長、近接する市場への技術移転、アジアへの展開を図る」。

「低摩擦、耐高温、耐腐食の要件性能を満たす主要な製品を開発、いちはやく市場へ投入させる」。

「アジア太平洋地域での成長をサポートし、戦略的製品分野でさらに後方統合を支援する」。

こうしたビジョンを描くランクセスは、持続可能な開発目標 SDGs 達成にむけた取り組みも積極展開。「2030年までに、二酸化炭素換算排出量を現在の半分に、そして2040年までにクライメート・ニュートラルを実現させ、CO2排出量をゼロへと近づけたい」としている。

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November 27, 2019 at 05:45AM
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