指先で自在に…iPadでサクサク絵を描く動画が話題
たびたびSNSで話題となる、子どもたちの驚きのアイデアの数々。
しかし子どもたちの本領は、その発想力だけでなく吸収力にも発揮されるもの。
そんな子どもならではの柔軟さが光る動画がTwitterに投稿され、話題となっている。
「今日の長男。iPadを使ってサクサク絵を描く姿を見ていると、次世代だなあ…!と感じざるを得ないです」
投稿したのは、イラストレーターのサタケシュンスケ(@satakeshunsuke)さん。
動画には、6歳の長男が宇宙の絵を描いている姿が収められているが…
使っているのは紙とペンではなく、iPad。
絵の具の色やペンの太さを変えるホイールを器用にクルクルと回し、画面を拡大・縮小してサクサク描き進めていくと、完成したのは地球をはじめ、火星や金星など、星がずらりと並んだ宇宙の絵!
カラフルな色使いや手描きの文字が可愛らしいが、星の大きさをひとつひとつ変えて描いていることや、さりげなく英語を使いこなしている点にも目を奪われてしまう。
SNSではこの投稿に「iPadを使いこなしてる、すごいクリエイティブ」「子どもの順応は早い!」などのコメントが続々。
投稿から1週間経った12月3日現在、13万件超の「いいね」がつく大人気動画となっているのだ。
日々進化するデジタルツールを持て余している人も多いだろうが、それをサクサクと使いこなす様はいかにも“イマドキ”の子ども、といったイメージ。
やはり生まれた時からデジタルツールと共に生きる“スマホ世代”の成せるわざなのだろうか?この才能はどこから生まれたのか、お父さんのサタケシュンスケさんにお話を聞いてみた。
4歳の頃からiPadでお絵描き
――改めて、この絵を見たお父さんの感想は?
星の大きさ比較がしたかったようで、制限のある紙の上ではできない、デジタルならではの良さをわかって使っているなと思いました。
――この絵はどのくらいかけて描かれたもの?
30〜40分くらいです。
――昔から絵を描くのは好き?
好きでした。2歳の頃には人や車など、絵らしい絵も描くようになりました。
息子さんがiPadに触れたのは4歳のころ。
星の名前をすらすらと書いていた英語はYouTubeなどで自らすすんで覚えたという。
今回の投稿からもわかるように、「宇宙にハマっている」という息子さん。“宇宙ブーム”は今年の夏ごろから始まったというが…
――息子さんの「宇宙ブーム」のきっかけは?
それまでは自分の住んでいる場所、街の地図に興味を持ち、それから日本地図、世界地図、宇宙…とだんだん範囲が広がりました。
――宇宙の他にはどんなものに興味がある?
野菜や果物の絵、時計の絵をよく描いています。粘土も好きですし、パズルや迷路も好きです。
「大人も使う本物の道具に触れさせたい」
iPadだけでなく、YouTubeも使いこなしているという息子さんだが、他にどんなデジタルツールを使いこなしているのか聞いてみたところ、意外にも“アナログ派”な一面が見えてきた。
――他にどんなツールを使っている?
色鉛筆、絵の具が大好きです。どこにでも絵を描くので、公園へ行っても砂場で描いています。
ああ、そうか、こういうことだけ言うとまた対立構造になってしまうのか????長男は紙も、鉛筆もクレヨンもペンも絵の具もめちゃ好きです。公園行っても砂に絵描いてます(遊具でも遊んで…????)。だから、どちらも良くて、描いてる子どもはそんなこと全然考えてない。 pic.twitter.com/igD6qlKCoZ— サタケシュンスケ|イラストレーター(20年2月個展 東京浅草) (@satakeshunsuke) 2019年11月27日
動画ではデジタルツールを使いこなしている息子さんだが、「アナログよりもデジタル!」というわけではなく、実は紙にペンといったアナログな画材も大好きだそうだ。
――子どもが様々なツールに触れることについて…
こどもが表現したいと思ったときに、道具がないことで制限してしまうことがあると思います。それで諦めてしまうのはもったいない。また、どの道具や方法がその子に合うかは実際に体感してもらわないとわかりませんので、なるべくいろいろなもの、できれば大人も使う本物の道具(おもちゃではないもの)にも多く触れさせたいです。
実は、今回の動画には「デジタルツールを使わせるより、紙に描いた方がいい」などの反応も寄せられていた。
確かに、「スマホ育児」の問題など、子どもとデジタルツールの関係には注意が必要な面もある。
しかし、知りたいと思ったことをすぐに引き出せ、描きたいと思ったものをすぐに描けるデジタルツールの可能性と、それを自由に使える環境は、今回のように才能を伸ばす手助けにもなるに違いない。
ちなみに、この天体図をもとにサタケさんがデザインした、Tシャツやスマホケースといったオリジナルグッズも登場。
すでにたくさんの注文があるそうで、サタケさんはTwitterで「長男がはじめて絵で稼いだ売り上げは彼の次なる制作活動に使いたいと思います」とコメントしている。
長男が幼稚園に行っている間に、これを形にするのが父の務め… pic.twitter.com/dWm4iiRlpg— サタケシュンスケ|イラストレーター(20年2月個展 東京浅草) (@satakeshunsuke) 2019年11月25日
――大きな反響がありましたが、本人は知っている?
「たくさんの人が褒めてくれたよ」とは伝えて、嬉しそうでしたが、反響の大きさがどれほどのものかまではわかっていないようです。父親としてはまさかここまで反響があるとは思いませんでした。
デジタルツールをサクサクと使いこなす“イマドキ”な姿が話題となった、今回の投稿。
しかしその背景には、アナログとデジタル、どちらも自由に選べるのびのびとした環境があった。
ちなみにクリスマスが近いということで聞いてみたところ、息子さんが今一番欲しいものは「地球儀」だそう。
星への興味は尽きないようだが、その好奇心が次にどんな作品を生み出してくれるのか、楽しみだ。
"描く" - Google ニュース
December 03, 2019 at 04:30PM
https://www.fnn.jp/posts/00049179HDK/201912031830_FNNjpeditorsroom_HDK
これぞ“次世代”? デジタルツールでサクサク絵を描く6歳児の才能にビックリ - www.fnn.jp
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