「リアルファイティング『はじめの一歩』The Glorious Stage!!」が、本日1月31日に東京・品川プリンスホテル ステラボールで開幕。初日を前に同日、初日会見が行われた。
会見には、テレビアニメ「はじめの一歩」で幕之内一歩の声を務め、今回の舞台版で作・演出を手がける
後藤は「本番が始まるという実感がなく、初日への緊張はあまりしていないんですが、取材には緊張しています(笑)。今日は練習でやってきたことをうまく出せれば」と意気込みを述べ、自身の演じる一歩を「最初はいじめられっ子で意気地なしですけど、試合を通して成長するのが見どころです」とアピールした。
滝澤は自身が演じる宮田を「影ではナンバー1の負けず嫌い。意外と口下手で、伝えたい思いとは違うことを言ってしまうけど、誰よりも負けたくないという思いを持っている」と紹介し、松田は千堂を「男性が憧れる人というか、“漢”という字を体現するようなキャラクター。拳で語り合うことで自分の人生を見つけて強さを追い求めていくような、自分と重なる部分もありました」と分析する。
滝川は「本日は“オレ様”のために集まってくれてありがとう!」と鷹村になりきった挨拶で会見場を笑いで包み、役どころに触れ「強い男だからこその立場や言葉選びを大事に作ってきました。喜安さんの言葉を借りれば、太陽みたいな男であることが鷹村としての在り方だと意識しています」とコメント。さらに塩田は自身の演じる青木について「3つあります。調子のいいところ、暑苦しいところ、そして負けの味をよく知ってるところ……ですかね」と3つのキーワードで説明した。
さらに木村役の高橋は「木村達也は先輩として一歩を見守る部分と、鴨川軍団にいるときにふざける部分のギャップを見ていただけたら」と呼びかけ、高木は鴨川について「まさに勝負師。心の中で一喜一憂していても、あまり表情には出さない。高木渉としては『大丈夫かな? みんなを鼓舞する厳しい役、できるかな?』ってところがありますが(笑)、皆さんに感想をいただけたら」と観客にメッセージを送った。
記者から、稽古場での“筋肉エピソード”を尋ねられると、滝澤は「ケータリングがタンパク質のビュッフェみたいで(笑)。大量の肉を貪り、筋トレし、また食べ……という繰り返しでした」と回答。塩田も「筋肉に詳しい人が何人かいるので、どういうタイミングで何を摂取したらいいか教えてくれた。だから今はみんな、めっちゃ筋肉知識があります(笑)」と明かす。記者から「一番の“筋肉博士”は誰か?」と問われると、全員が口々に「やっぱり(山口)大地くん」と回答。筋肉に対して誤ったアプローチをすると、すぐに山口から指摘が入るというエピソードも披露された。
“リアルファイティング”と銘打たれた本作の創作過程について、喜安は「まずは原作から、物語の局面が動く“手”を選び、セリフを言うためのパンチも加えながら一度台本に起こします。それをファイトコーディネーターさんと振付さんが現場で解読し、1つひとつの振りを実際に付けてもらい、加えて周囲の声がこのパンチのときに入るようにして……というふうに作っていきました」と解説し、「みんなが成長していくので、今でも毎日発見があります。盛り上がるところでいいパンチが出るので、音楽やセリフのタイミングを変えたりもしますし。それらがうまくいけば“リアルファイティング”になるのでは」と話した。
最後に後藤が「ニコ生でも配信されますが、生のほうが迫力が伝わると思います。ぜひ劇場に足を運んでください」と呼びかける。そのまっすぐな言葉に塩田から「一歩のまんまやなあ!」とツッコミが入り、和やかな雰囲気で会見は終了した。上演時間は休憩15分を含む2時間45分。公演は2月9日まで。
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