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禅 題材に新作オペラ 大拙、幾多郎の生涯描く - 中日新聞

新作オペラ「禅〜ZEN」の制作発表で作品の狙いを語る(右から)脚本の松田章一さん、作曲の渡辺俊幸さん、プロデューサーの山田正幸さん=金沢市の県立音楽堂で

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金沢の財団など制作、3都市で上演へ

 金沢芸術創造財団など全国共同制作の新作オペラ「禅〜ZEN」の制作発表が十日、金沢市の県立音楽堂であった。今年が世界的な哲学者の鈴木大拙(金沢市出身)と西田幾多郎(旧宇ノ気町=現かほく市=出身)の生誕百五十年にあたるのを機に、二人を主人公に日本文化として海外にも知られる禅を題材にした。十一月の金沢を皮切りに高松市、群馬県高崎市で上演する。(松岡等)

 脚本は、鈴木大拙館(金沢市)の初代館長を務めた地元の劇作家・松田章一さんが書いた。「前半は渡米して米国人女性と結ばれた大拙の青春を、後半は妻や幾多郎の死、戦争と平和を書いた。決して宗教的な話ではなく、『愛と死』がテーマ」と話した。

 作曲は「利家とまつ」などNHK大河ドラマや映画音楽などで活躍する渡辺俊幸さんが担当。オペラは初挑戦という渡辺さんは「誰にも分かるオペラにしたい。楽しいメロディー、美しいアリアもありながら、ラストはベートーベンの『第九』のような荘厳な音楽をイメージしている。生涯最高の作品にしたい」と意気込んだ。山田正幸プロデューサーは「来日する外国人にも見てほしい」と、英語字幕も用意する。

 演出は昨年度の全国共同制作オペラ「リゴレット」でも担当した演出家の三浦安浩さん。大拙役はテノール中鉢聡さん(金沢公演)と伊藤達人さん(高松、高崎公演)のダブルキャスト、大拙の妻ビアトリスにベネズエラ出身のコロンえりかさん、西田幾多郎役はバリトン今井俊輔さん。

 初演は十一月二十二日に金沢歌劇座、来年二月七日に高松市のレグザムホール、同月二十一日に高崎芸術劇場で上演する。

 金沢、高崎はオーケストラ・アンサンブル金沢、高松では瀬戸フィルハーモニー交響楽団が演奏する。指揮は金沢が垣内悠希さん。高松、高崎ではスウェーデンのイエーテボリ歌劇場の音楽監督ヘンリク・シェーファーさんが指揮することもあり、二〇二一年以降に同劇場での海外公演も検討している。

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