航空自衛隊のブルーインパルス(ブルー)が、空に五輪マークを描く練習を重ねている。所属する基地が東日本大震災の津波で壊滅してから9年。甚大な被害の中で「飛んでいいのか」と葛藤しながら技術を継承してきたOBら。その思いを背負い、世界に向けた復興の発信に挑む。
拡大する隊列を組んで飛行するブルーインパルス(航空自衛隊提供)
ブルーが所属する宮城県東松島市の松島基地は2011年3月11日の津波でほぼ壊滅し、多くの機体も流された。ブルーの隊員や機体はたまたま、九州新幹線開通の催しに出るため芦屋基地(福岡県)にいて難を逃れた。
山本晋司さん(43)は当時、ブルーに着任して5カ月の訓練生の立場だった。3月11日は先輩が操縦する機体の後部席に乗り、催しの事前訓練のためJR博多駅の上空を飛行していた。芦屋基地に戻って休憩していたとき、東松島のアパートにいた妻から電話がかかってきた。
拡大する防衛省内で同僚と打ち合わせをする山本晋司さん(中央)=2020年2月27日午後、東京都新宿区
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March 01, 2020 at 02:00PM
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ブルーインパルス描く大輪 被災乗り越え、復興示したい - 朝日新聞
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