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古河公方描く歴史小説 千保木さん出版 - 読売新聞

 室町時代の5代鎌倉公方で初代古河公方、足利成氏しげうじを主人公に、戦国の世の武士たちの日常を描いた小説「ひなの御所 古河公方 足利成氏」が出版された。個性あふれる家臣たちとの逸話や、成氏を支える結城氏らの献身などが生き生きと描かれ、歴史のロマンを楽しめる内容になっている。

 著者の北見輝平さんはペンネームで、本名は千保木宏毅さん(65)(埼玉県桶川市)。北海道出身で2歳のときに古河市に引っ越し、中学2年生の秋まで過ごした。長年コピーライターや出版物の校正の仕事などに携わってきた。

 10年ほど前、「東国の戦国合戦」(市村高男、吉川弘文館)という本を読み、足利成氏が関東一円に強い影響力を及ぼした武将であることを初めて知った。「古河は私にとってふるさとと言ってよい場所。その古河にこんな興味深い人物がいたなんて」。古河公方についてはそれまで名前を聞いた程度だった。歴史書などを次々と調べていくうちに「小説にできそうだ」と思い立ち、4~5年前から構想を練り始めた。

 成氏は兄らを度重なる合戦で失い、その後、幕府に許されて鎌倉公方となった。しかし、関東管領上杉氏との対立を契機に、1455年に鎌倉から古河に移り、古河公方を名乗った。結城、里見など関東の豪族の支持を受け、幕府・上杉氏と覇権をかけた戦いを関東の山野で繰り広げた。

 千保木さんは成氏を、室町幕府の初代将軍足利尊氏の血筋を引く正統で、関東の豪族たちにはない気品を漂わせる武将として描いている。作品は史実を軸とし、歴史の空白部分を肉付けした。例えば、物語の終盤で、成氏のライバルとして常に対峙たいじしてきた太田道灌どうかんが成氏の屋敷を訪ね、直接対面する場面は創作という。

 千保木さんは「笑いあり涙ありのエンターテインメント作品なので楽しんでほしい。そのうえで古河公方の存在に関心を持ってもらえたらうれしい」と話している。B6判252ページ。定価1500円(税別)。問い合わせは「さきたま出版会」(048・711・8041)。

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February 08, 2020 at 03:00AM
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