新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休校が続く子供たちに自宅での時間を楽しんでもらおうと、福岡市在住の絵本作家、よしながこうたくさん（40）が、1人でキャラクター作りができる「お絵かきシート」と遊び方を説明する動画を自身のホームページで公開している。早速、子供たちが書き上げた独創的なキャラクターが続々と寄せられており、よしながさんは「自由な創作を楽しんで」と呼びかけている。
よしながさんは、独特なタッチで躍動感ある画風の絵本「給食番長シリーズ」が人気で、全国各地でライブペインティングのイベントも開いている。
イベントで人気なのが、子供たちに動物や食べ物など好きなものを挙げてもらい、それらをよしながさんが胴体や手足のパーツとして描きながら仕上げるキャラクター作りだ。子供たちのアイデアを自由に組み合わせたキャラクターは「オエッ」と言いたくなるような気味悪さがあるとして、よしながさんはこの企画を「おえらさん」と名付けて楽しんできた。
新型コロナウイルスの影響でイベント開催が難しくなる中、よしながさんはこの体験を家にいても楽しめるようにお絵かきシートを作成。遊び方を説明する動画とともに「ひとりでもおえらさん」と題する企画を3月下旬に自身のホームページに公開した。
用意するのは、よしながさんのホームページから印刷したシートとサイコロ1個。絵の素材となる自分の好きなものをシート上方の1～6の枠に書き出し、サイコロを振ってキャラクターの頭や体、腕などになる素材を決める。そして、サイコロで描く場所を決めながらキャラクターを仕上げていく流れだ。サイコロで素材や描く場所が決まるため、自分が描きたいイメージとは別のキャラクターが誕生する面白さがある。
よしながさんが公開する動画では、顔がバス、体がライオンでできたキャラクターが生まれた。3月下旬の公開以降、よしながさんの元には国内外の子供たちが描いた作品の報告が届き、顔がネコで、手足がカエルとアリなど奇妙な作品の数々がツイッターでも紹介されている。
よしながさんは「大人の発想では、ついバランスを取ってきれいに描こうとしてしまうもの。今は外出しにくい状況だが、子供たちには固定概念を壊して自由に楽しんでほしい」と話している。よしながさんのホームページ（https://www.edomacho.com）。【青木絵美】
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April 10, 2020 at 10:06AM
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休校中の子どもにお絵かき企画 福岡の絵本作家が動画公開 新型コロナ - 毎日新聞 - 毎日新聞
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