太平洋戦争終結から７５年の節目を迎えるこの夏、今も終わらない「戦後」を生きる人々を描いた映画が公開される。「日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人」（小原浩靖監督）は、戦禍によって現地に取り残された日本人とその子供たちが経験した過酷な年月を映し出す。長く残留日本人の国籍回復に取り組んできた河合弘之弁護士（７６）の企画・製作によるこの作品は、２１世紀の日本に何を突きつけているのか。
映像は、熱帯の太陽が照りつけるフィリピン南部ミンダナオ島ダバオのシーンで幕を開ける。ＮＰＯ法人「フィリピン日系人リーガルサポートセンター（ＰＮＬＳＣ）」による現地調査。ヤシ林の中にある小さな家に入ったカメラが、自らの名をカタカナで書き付ける赤星ハツエさん（９３）の手の動きを追う。
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July 22, 2020 at 10:28AM
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特集ワイド：映画公開、戦後の残留日本人描く 「忘れもの」が問うもの - 毎日新聞
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