アプリに「あと3日で死ぬ」と宣告されたらどうする?
映画『カウントダウン』は、スマホの持ち主の“余命”をカウントダウンするというアプリを描いたホラーです。そして、そのカウントダウンで示された運命の日時を回避しようとしても無駄。この映画は、そのアプリによって「あと3日で死ぬ」と宣言された若い女性看護師が、なんとか死を回避しようと挑むタイム・サスペンスなのです。
果たしてこのアプリは誰が作ったのか? そして主人公はサバイバルできるのか? 本作のポイントは、これが必ずしも“殺人アプリ”ではないということです。人によっては80歳まで生きると表示されることもあるし、このアプリを使ったから殺されるということではない。あくまでも「知ってしまった運命を変えようとする」と恐ろしいことが起こるというわけです。
ありがち設定ながら、キャッチーなキャラや凝った伏線、主演女優の存在感でぐいぐい引っ張る!
非常にシンプルなプロットだし、似たような作品(『ファイナル・デスティネーション』[2000年]、『着信アリ』[2004年]、「DEATH NOTE」、そしてバイラルに恐怖が拡散していくという意味では“貞子”系)もあるわけで、一つ間違えると“ありきたりのホラー”になってしまうんですが、本作は最後までぐいぐいと引き込まれる面白さがあります。
詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、やはり“どうやってこの事件を解決するか”に工夫がある。オカルト・オタクな神父とハッカーの力を借りて、事態の真相に迫っていくというのがユニークだし、その怪異の正体もクラシックですが、それがスマホアプリと結びつくという組み合わせも面白い。そして、主人公が緊急医療の知識を持っているとか病院でセクハラに遭ったとか、そういうことが伏線となっていてクライマックスに活かされます。
主人公を演じるエリザベス・ライルのチャーミングさもあり、彼女が最後に仕組んだ“解決策”には「なるほど、その手があったか」と感心してしまいました(笑)。
現代人が依存する“スマホアプリ”をテーマにしたリアリティある展開にハラハラ必至!
ホラー映画って、だいたい自分からピンチを招くパターンが多いわけですよね。“仮面の殺人鬼”に会いたくなければワケアリのキャンプ場に行かなきゃいいし、無謀な探検を避ければ“物体X”や“エイリアン”にも遭遇しない。そして、やっぱりお人形さんは新品・正規品を買わないと、“なにか”が憑りついているかもしれません。
遊び半分で呪いの場所とか行くから祟られる。そういう意味でこの映画も、そもそもこんなアプリをインストールしなきゃいいわけですが、僕は「肝試しに◯◯村に行こうぜ」って誘われたら絶対に断る自信があるんですけど、「このアプリ面白いよ」ってすすめられたら、軽く試してみちゃうかもしれない。そして自分の寿命=自分がいつまで生きれるのか? というのは、誰もが関心を持つテーマでもあります。だからこそ、こういうアプリがあったら使っちゃうんじゃないか?というリアリティがあるんですよね。
冒頭、他愛もない若者の遊びが恐ろしい事件の引き金になる……というのは、この手のホラーの定番的展開。でも、ここで割とすぐに核心部分に入るのでテンポがいい。そしてカウントがゼロになったらアウトという設定は、十分ハラハラさせてくれます。
「ええ? どうなっちゃうの!?」的な緊迫感を楽しめますが、残酷なスプラッター描写はほとんどないので、ライトなホラーとしておすすめです。あ、本筋と関係ないところで「マーベル映画があと何本続くか次第で自分の寿命を延ばしたい」みたいなセリフが出てきて、ここは思わずうなずいてしまいました(笑)。
『カウントダウン』は2020年9月11日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
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September 06, 2020 at 03:39PM
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あなたならインストールする? “余命”がわかるアプリの恐怖を描く『カウントダウン』 - BANGER!!!(バンガー!!!)映画評論・情報サイト
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