市展大賞に選ばれた猪原憲一さんの作品（左）＝砺波市美術館で
砺波市美術展（市展）が市美術館で開かれている。洋画部門では最高賞の市展大賞に、新型コロナウイルスを踏まえて「今をしっかり生きよう」とのメッセージを込めて阿修羅（あしゅら）像を描いた同市表町、猪原憲一さん（７３）の水彩画「今を生きる」が選ばれた。
猪原さんは奈良・興福寺でよく見てきた阿修羅像を写真を基に描いた。以前に小品にした際には微妙な表情が表せなかったため、大きな画面で再度描いた。初入賞に「自分が思い描いた表情は出せたと思ったが、大賞とはびっくり」と話した。退職後に絵と書を始め、書も奨励賞を受けた。
市展では日本画、工芸、写真など六部門に高校生以上の市内在住、在勤、在学者から例年並みの計百二十一点の応募があり、二十七点が入賞した。二十二日まで全応募作品を展示している。無料。 （松村裕子）
◇他部門の市展大賞は次の皆さん 日本画 松沢美紀子（鷹栖）▽工 芸 納藤政秋（一番町）▽書 絹谷恵津子（中神）▽写真 市山真由美（高波）
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