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「住人でない遺体」なぜ? “不審な車”目撃情報が…青森5人死亡火災 放火殺人も視野[2023/04/13 18:34] - テレビ朝日

 13日午前1時ごろ、青森県六戸町の住宅から火の手が上がり、性別不明の5人の遺体が見つかり、警察が放火殺人も視野に捜査を進めている事件。現場では近所の住民が、ある不審な車を目撃していました。

■5人が遺体で…放火殺人も視野に

 鎮火したはずの現場で、午後の取材中に再び炎が。この焼け跡から家の住人ではない遺体が見つかったことが火災を不可解なものにしています。

 午前1時ごろ、六戸町で発生した住宅火災。炎と煙は電線をはるかに超える高さまで上がりました。鎮火まで4時間以上かかりました。左官業・十文字利美さん(68)の住宅では妻の母から孫まで4世代、8人が暮らしていました。火災発生当時、仕事で外出中だった次女の夫を除く7人は就寝中だったとみられます。

■孫2人窓から脱出 不審な車目撃も

 孫2人と利美さんは逃げて無事でしたが、火事の後、利美さんの妻とその母親、利美さんの次女、そして9歳の孫、計4人と連絡が取れなくなっています。

 ところが、現場から遺体で見つかったのは5人でした。警察は、この家の住人ではないこの5人目が火災に関与した可能性が高いとみて、放火殺人の疑いで捜査を進めています。放火だとすれば、誰が何の動機で火を付けたのでしょうか。

 近隣住民:「ここの集落の人たち、十文字さんのこと悪く言う人はいない。旦那さんはいつもにこやかでいい人」

 現場は、田んぼや畑に囲まれたなかに住宅が点在する地域。上空から見ると、その一角でいくつかの建物が黒く焦げた骨組みだけになっています。以前の写真を見ると、この場所には黒っぽい屋根の2階建ての建物があり、その隣り合った赤っぽい屋根の建物は半分近くがなくなっていることが分かります。十文字さん宅の敷地内では、木造2階建ての住宅と車庫など2棟が全焼しました。

 2階で寝ていた16歳と13歳の孫が熱さで起きた時には火災報知器が鳴っていたといい、2人は窓から脱出。2階の別の部屋には利美さんの次女と9歳の孫が寝ていたとみられますが、ともに連絡が取れていません。1階にいたとみられる3人のうち、連絡が取れなくなっているのは利美さんの妻とその母親です。

 隣の家の住人・利美さんの妻の同級生:「2階に眠っていた孫たちが窓から屋根に上って小屋の屋根に伝って下に降りてきて、裸足で下りてきたので、本当になんとも言えなくて。『助けられなかった』って話してたけど『えっ、じゃあ中にいるの?』って」

 火の手が上がる現場で、近所の人は不審なものを目撃していました。

■「ポリタンクが」不審な車を目撃

 隣の家の住人:「家の人のものではない車が止まっていて、なんであそこに止まっているんだろうねと周りの人も言っていて」
 近隣の住人:「燃えている家の車庫の前に、その車が止まっていた。その車が開いていたのかな、そこにポリタンクが積んであったって」

 警察も火災の際、敷地内に止まっていた車は把握していて、持ち主も分かっているといいますが、その持ち主と連絡が取れているかについては答えられないとしています。

 警察は現在、被害者周辺のトラブルを確認しています。

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