雑居ビルの女性遺体は窒息死 熊本県警、殺人・死体遺棄事件と断定｜熊本日日新聞社 - 熊本日日新聞

　熊本県警は31日、熊本市中央区南坪井町の雑居ビルで死亡しているのが見つかった同区南千反畑町の派遣社員の女性（29）について、司法解剖の結果、死因は窒息死と発表した。県警は遺体の発見状況などから殺人・死体遺棄事件と断定。同日、熊本中央署に捜査本部（本部長・林秀典刑事部長、約100人）を設置した。

　県警によると、遺体の首に明確な圧迫痕のようなものはなく、目立った外傷もなかった。死亡推定時刻は、女性が同市中央区のアルバイト先を出て行方不明になった28日午前1時ごろから同日正午までの間とみられる。

　女性の遺体は29日夜、雑居ビルの空きテナント内で大きめの布にくるまれて横たわった状態で見つかった。衣服は着ていたものの、はだしだった。携帯電話などの所持品や履いていた靴は見つかっていない。

　県警は31日も雑居ビル内の鑑識作業を進め、周辺の防犯カメラ映像の解析や聞き込みも続ける。これまでの捜査では、女性のアルバイト先付近を起点にした防犯カメラ映像の解析で、本人とみられる人物が雑居ビル周辺まで1人で歩く姿が確認されている。

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