今年5月、福岡県柳川市の美容専門学校が開いたバーベキューで4人が死傷した火災は炭に消毒用アルコールを混ぜたために爆発的に燃え広がったとみられている。アルコール入りの消毒液は濃度が低くても、夏場は特に引火しやすくなっており、専門家はそばに可燃物を置かないよう呼びかけている。
上越地域消防事務組合(新潟県上越市)が一昨年の7月に公開した実験では、市販の消毒液のうちアルコール濃度が比較的低い60%の消毒液であっても、26度程度で揮発し引火することが分かった。
実験では室温18度で行い、一般的な3種類の濃度の消毒液を用意。ろうそくを浮かべた消毒液を湯で温め、揮発した蒸気が引火するときの消毒液の温度「引火点」をそれぞれ調べた。その結果、60%は26度、70%は24度、80%は22・5度でそれぞれ引火したという。
同組合の担当者は、「気温の高い夏場では、常温でも消毒液は火が付きやすい」と説明。バーベキューなどで消毒液を使う場合、周囲には火種になるものや可燃物を置かず、涼しい場所に設置するよう呼びかけている。また、アルコールは揮発しやすいため、使用しない時の注意点として、容器の密栓、炎天下の車内には置かないこと、詰め替え容器はアルコールで変質しないものを選ぶことを挙げている。(織田淳嗣)
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