17日深夜、富山市婦中町響の杜の市道で、近くの実家に帰省していた金沢市太陽が丘、北陸大国際コミュニケーション学部2年の山田翔向(かなた)さん(19)が死亡したひき逃げ事件で、逮捕された富山市婦中町砂子田、アルバイト店員横井徹哉容疑者(69)の軽自動車の底部に血痕が付いていたことが28日、捜査関係者への取材で分かった。同署は山田さんをひいた車両とみて、裏付け捜査を進めている。
捜査関係者によると、車両の底部の複数の場所から血痕が確認された。これとは別に微物が採取され、鑑定の結果、山田さんのDNA型と一致した。
●富山西署が送検
富山西署によると、押収した軽自動車はワゴン型。富山市内のガソリンスタンドに勤務する横井容疑者が使用していた。署は28日、山田さんをはねて死亡させ、逃走したとして、同容疑者を自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、富山地検に送致した。
署によると、横井容疑者は23日、車の買い替えのため、富山市内の自動車販売店を訪れ、この軽自動車を下取りに出し、中古の軽自動車を購入した。店は26日、引き取った軽自動車の底部に何かにぶつかったような事故を起こした痕跡があったため、署に情報を提供した。署は横井容疑者が証拠隠滅を図った可能性があるとみている。
署によると、山田さんは17日午後11時ごろ、住宅街にある片側1車線の直線道路で、東から西へ向かう車にはねられ、死亡した。捜査関係者によると、山田さんは道路に横たわった状態で車にひかれたとみられる。現場に車の破片などはほとんどなく、ブレーキ痕もなかった。
●元富山市職員、行政書士資格
横井容疑者は元富山市職員で行政書士の国家資格を持ち、地元の長寿会では幹事長を務めていた。地域行事に積極的に参加する一方、近隣住民との交流は少なかったという。
長寿会によると、横井容疑者は昨年9月、富山西交通安全協会が主催した高齢者自転車大会に同会の一員として出場し、優勝した。
2014年3月、婦中教育行政センター主幹・生涯学習係長を最後に富山市を退職。15年に富山県行政書士会に入った。近隣住民によると、横井容疑者は1人暮らしで、数年前まで妻や子どもと一緒に暮らしていた。近くに住む女性(41)は「道で会えばあいさつする程度だった」と話した。
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