福島第一原発では、汚染水を処理したあとに残るトリチウムなどの放射性物質を含む処理水が、1000基余りのタンクに保管されていて、東京電力は先月24日から、政府の方針に従い、基準を下回る濃度に薄めて海への放出を始めました。
放出は、一日当たりおよそ460トンの処理水に大量の海水を加えて行い、東京電力は、11日午後0時15分、1回目の放出を完了したと発表しました。
設備の故障による中断などトラブルはなく、タンク10基に入っていた7800トンを計画どおり放出したということです。
また、原発から3キロ以内の海域で毎日行っている10か所での海水のトリチウム濃度の分析では、これまでに検出された最大の値が1リットル当たり10ベクレルと、東京電力が放出の停止を判断するレベルの700ベクレルを大幅に下回っています。
東京電力は、今後、3週間程度かけて設備の点検などを行い、準備が整いしだい2回目の放出を始めることにしていて、今年度は合わせて4回でタンク40基分の3万1200トンを放出する計画です。
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