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国の給付金は「ブラックボックス」、放火殺人遺族のコメント全文 - 毎日新聞

夫が使っていた手帳とペン。復職に向けてクリニックに通っていた=犯罪被害補償を求める会提供
夫が使っていた手帳とペン。復職に向けてクリニックに通っていた=犯罪被害補償を求める会提供

 大阪・北新地の心療内科クリニックが放火されて26人が死亡した放火殺人事件で、夫を亡くした女性が事件から2年となるのを前に記者会見し、コメントを読み上げた。

 全文は次の通り。

   ◇

 夫が亡くなってから、間もなく2年となります。今年も12月17日がやってきます。

現在の心境

 現在の心境は、もう2年、まだ2年、というところです。

 事件当時、子どもはまだ言葉がつたなく、文章でのおしゃべりが上手にできていませんでしたが、この2年で言葉も巧みになり、私が知らない、自分とお父さんとの思い出話をしてくれるようになりました。そこで知る夫の姿は、どこまでも子どもに甘く、しっかり子どもを愛してくれている父親そのものです。

 一方で、そんな子どもの成長に、もう2年もたつのか、と時の流れを感じ、その成長を一緒に見られなかった寂しさや悲しみに襲われます。かと思えば、暮らしのいたるところに彼の面影を見つけ、ついさっきまで一緒にいたように感じることもたくさんあります。毎日がその連続です。きっとそれはこの先も変わらないのだろうと思います。

 また、この2年、犯罪被害補償を求める会のおかげで、いろいろな場所で自分の声を発信する機会や、聞いてもらえる機会を得ることができました。実際に霞が関へ出向き、国に訴えることも続けてきました。しかし、私が期待するような制度及び運用の改善が見られることはありませんでした。

2年たった今抱く、制度への疑問

 2年たつと、少し客観的に当時のことを思い出すこともでき、新たな疑問も湧いてきます。…

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