【ソウル=上野実輝彦】北朝鮮メディアは6日、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記が岸田文雄首相宛てに、能登半島地震の被害を見舞う電報を送ったと報じた。電報は5日付。「被災地の人々が一日も早く復興し、安定した生活を取り戻せるよう祈ります」などと伝えた。
北朝鮮の最高指導者が日本の首相に直接電報を送るのは極めて異例。被災者に寄り添う通常の国家指導者としての姿を強調したり、日米韓の安全保障協力体制を揺さぶったりする狙いがあると指摘されている。
電報で正恩氏は「日本では不幸にも新年から、地震による多くの人命被害と物質的損害をこうむったとの知らせに接した」とし、首相や地震の遺族、被災者に対し「深い同情と哀悼の意」を表明した。
林芳正官房長官は6日の記者会見で、電報に対して「感謝の意を表したい」と述べる一方、返信するかどうかは明言しなかった。
北朝鮮は2011年3月の東日本大震災当時、国会に相当する最高人民会議の常任委員長名義で在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に電報を送り、1995年1月の阪神大震災では首相名義の電報を村山富市首相に送った。
6日の党機関紙・労働新聞は、岸田首相への電報全文を、北朝鮮と関係が深いイランの南東部で起きた爆発に対する正恩氏の見舞い電と並べて掲載した。
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