“令和の怪物”と呼ばれるロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡。鳴り物入りでプロ入りした最速163キロの剛腕が、1軍のマウンドに上がる日はいつになるのか。ロッテが描く“金の卵”の育成プランとは-。
高校球界最速となる163キロをマークした佐々木朗は、まさにダイヤの原石だ。“球界の宝”を預かったロッテは、綿密な育成プランを練っている。
「しっかり体作りができるように準備させたい」。井口監督は期待を込めて語ってきた。焦らせたり無理させたりはしない。新人合同自主トレを見守ってきた菊地1軍ストレングスコーチも「体がしっかり、出来上がっていない。(体を)全体的にレベルアップさせたい。プロ野球選手の体にしていく」と説明。まずは、肉体を鍛えることが最優先だ。
1月に行った体力測定やメディカルチェックも踏まえた上で練習メニューを決めるが、指揮官は「彼(佐々木朗)のペースの中でやらせたい」との方針を示す。1軍スタートの石垣島キャンプでも、他の選手らと全て同じメニューではない。佐々木朗の体に合わせた個別の練習も組み込んでいく。
新人合同自主トレ中はブルペン入りさせず故障防止に努めた。注目が集まるプロ初のブルペン投球は、最短で2月1日からのキャンプ第1クール中となる見込み。無限の可能性を秘めた右腕の“先生役”を担うのが、吉井1軍投手コーチだ。日本ハムコーチ時代にダルビッシュや大谷らを指導するなど経験も豊富。体力強化からフォーム固めを含めて金の卵に英才教育を施す。
起用法は近年の高卒右腕の例も参考とすることになりそうだ。昨季7勝の二木、同8勝の種市らローテーション投手はいずれも高卒入団。2人とも1年目に1軍登板はなく、2年目にデビューを果たしている。3年目に入って本格的に“主戦投手”として台頭し二木が22試合、種市が26試合に登板した。2人の成長過程も踏まえ、数年後を見据えた育成プランを検討。“令和の怪物”の1年目は、2軍で心技体を鍛える可能性が高い。「経験を積んで充実した1年になれば」と佐々木朗。2020年は土台を築く1年となりそうだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)
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January 26, 2020 at 08:00AM
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