いずれも、モーリス・ドニ「最初の風景」((C)SabrinaetGillesGenty) |
今年、開館十周年を迎える三菱一号館美術館で、「画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」が開催されています。十九世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」が描いた作品の中から、「こども」をテーマとする絵画・版画・素描・挿絵本・写真など約百点が展示されます。
ポスターなどのキービジュアルにも使用されている、モーリス・ドニの『赤いエプロンドレスを着た子ども』(一八九七年)は、そのまま絵本の一ページになりそうな可愛らしさ。どこか日本の童画のようにも見えるのは、ジャポニスムの影響を受けたドニの作品だからでしょうか。
今でこそ、「こども」を主題とする作品は珍しくありませんが、西洋絵画史において、「こども」が積極的に描かれるようになったのは、近代以降のこと。それ以前は、宗教画など一部を除くと、中心的なテーマとはなりませんでした。
十九世紀末になると、ゴッホやゴーガンが、文明に汚されていない特別な存在の象徴として「こども」を描きました。神話や宗教など、それまでの美術の伝統に基づく仰々しいテーマを離れ、街路や公園などの画題を好んだナビ派もまた、そうした潮流の中で、「こども」を積極的に描いたのです。
こどもたちのさまざまな表情に驚かされる本展。鑑賞後は、丸の内ストリートギャラリーで彫刻を楽しみながら、有楽町駅か東京駅まで歩くのがおすすめです。
(「東京人」編集部・山上さくら)
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February 23, 2020 at 05:24AM
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