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妖怪「アマビエ」 中区の秘宝館、石田さん描く - 中日新聞

石田桃子さんが描いた「アマビエ」=浜松市中区の「鴨江ヴンダーカンマー」で

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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げたとされる江戸時代の瓦版に載った妖怪「アマビエ」の絵が、浜松市中区の秘宝館「鴨江ヴンダーカンマー」の入り口掲示板で人目を引いている。

 同館は昨年七月、元会社経営者の西川昌宏さん(47)が築五十年の三階建てビルを買い取り、怪奇骨董(こっとう)秘宝館としてオープン。人魚のミイラや宇宙人の人形、人体模型など西川さんがコレクションしてきた数千点を展示している。館名はドイツ語で「驚異の部屋」の意味で博物館のルーツという。

 物珍しさから東京など県外からも客が来ていたが、感染拡大を受けキャンセルが相次ぎ、現在は「開店休業状態」(西川さん)とも。

 三月に新入社員となった絵師の石田桃子さん(25)=愛知県豊橋市在住=が世界保健機関(WHO)が、パンデミック(世界的流行)を宣言した三月十一日の夜に自宅で描き、翌十二日から歩道に面した同館入り口の掲示板に掲げている。石田さんは「絵師として今できることはこれぐらい。スマートフォンで絵の写真でも撮って楽しんでもらえたら」。

アマビエの絵を紹介する石田さん=浜松市中区の「鴨江ヴンダーカンマー」で

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 アマビエは、会員制交流サイト(SNS)で拡散が呼び掛けられるなどブームに。水木プロダクション(東京)も、故水木しげるさんが描いたアマビエの原画をツイッター上に載せている。

 アマビエは鳥のようなくちばしに長髪、うろこに覆われた姿が特徴で、どこか愛らしい。高校時代からペン画をたしなんできた石田さんは「うろこの精緻なタッチなどを得意のペン画で描けそう」と、〇・〇五ミリの細いペン先で、約一時間で仕上げたという。

 人の言葉を理解するという神獣「白澤(はくたく)」や、人の顔をした牛のような予言獣「件(くだん)」など、アマビエの他にも昔の日本で疫病退散のお守りとして信仰を集めた妖怪は多い。石田さんは「アマビエの他にも白澤や件の絵も描きたい」と話す。

 西川さんは「通りがかって絵を見かけた人が『アマビエって何?』と関心をもってもらえたら」と当面、張っておく予定という。

(勝間田秀樹)

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April 08, 2020 at 03:08AM
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