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新潟大滝新監督が描く最下位脱出プラン/一問一答1 - 日刊スポーツ

バスケットボール女子Wリーグ・新潟BBラビッツの新監督に就任した大滝和雄監督(74)が、20-21年シーズンに向けた抱負を語った。新型コロナウイルスの影響で新チーム始動のめどは立っていないが、新潟工を19年間率いて全国高校総体、ウインターカップでベスト4に導くなどの実績を残した名将の頭の中には再建プランが描かれつつある。3季連続最下位に沈むチーム立て直しに挑む胸中を聞いた。2回に渡って紹介する。

◇   ◇   ◇   ◇

大滝新監督はチームの土台作りの構想を練っている。小川忠晴前監督(50)の退任に伴い、3月26日に就任。その後、新型コロナウイルス感染拡大のためチーム全員が集まる機会はまだない。それでも、選手個々やWリーグの各チームの19-20年のデータを集めながら、シーズンを戦うための青写真を描いている。

-選手個々と直接話す機会は

大滝監督 会って話したのはまだ数人です。この状況(新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下)ではなかなか思ったように動けないのは仕方ないです。今月中には個別面談をしたいと思っています。その上で、チーム練習が始まるまでの個々のメニューなどを提示できればいいです。

-現在、新戦力ルーキーのG二渡琴音(ふたわたり・ことね、22=順大出)、F西垂水美桜(にしたるみず・みお、22=共栄大出)を加えて11人と契約が済んでいる

大滝監督 もう少し補強したい。できればインサイドができる選手が加われば。各ポジションに2人ずつは選手が配置できるようにしたいです。

-面談などを通じて、選手にはどんな話を

大滝監督 リーグ戦全体を通しての私のプランを伝えようと思っています。このチームとはこういう戦い方で臨みたいなど。まだ選手のプレーを見ていないので細かい落とし込みはこれからですが、昨季の他チームの戦力や戦術などを参考に案を示したい。それに対して選手がどう考えるかを知りたいです。彼女たちの思いを聞きたい。

-そこからコミュニケーションを図っていく

大滝監督 そうですね。お互い何を思っているのか分からなくてはチーム作りはできませんから。私の考えていることをさらし、選手が思っていることを知りたいです。

-19-20年のBBラビッツの印象は

大滝監督 見た試合はJX-ENEOS戦の1試合だけなので詳しくは把握できていませんが、やはりシュート、特に3点シュートが入っていないですね(1試合平均の成功は5・06本でリーグ12位)。当然、得点を増やすことが重要になってくる。

-新チームのポイントは

大滝監督 まず持っている能力を最大限に生かすこと。戦術的な部分はもちろんこれからですが、いろいろな選手を起用する人海戦術になる。その中で大切なのはさまざまな計算をすることです。1つのプレーをすることで生じる失点、得点など。勝つために必要な計算をしなければならない。作戦的には、まあ、いろいろな手を使わなければならないでしょうね。そのためにも選手のプレースタイルや特徴を私が把握しないと。みんなが集まって始動できる日が早く来てほしいです。

-3年連続最下位の結果を受けての就任1年目、どんなシーズンになりそう

大滝監督 もちろん勝つために戦う。そのためには何が必要なのかを対戦しながら見極めることも大切。自分たちのやりたいことがはまれば、力を出せるだろうし、そういう流れに持っていきたいです。【聞き手・斎藤慎一郎】

◆大滝和雄(おおたき・かずお)1945年(昭20)7月5日生まれ、新潟県出身。新津高-新潟大。68年から73年は高田女高(現上越高)、73年から77年は十日町高(定時制)を指導。77年から新潟工の監督。新潟工では全国高校総体に11度、ウインターカップに8度出場し、それぞれベスト4が1回、ベスト8が2回ずつ。99年から06年まで明鏡高(定時制)に赴任後、06年から09年は新潟経営大の男子、10年から14年は新潟医療福祉大の女子の監督で、どちらもインカレに出場。19年に県協会会長に就任。

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May 08, 2020 at 05:14PM
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