肥薩おれんじ鉄道(本社・熊本県八代市)の社員がフェイスブック(FB)上で疫病よけの妖怪を描く「アマビエ・チャレンジ」を繰り広げている。新型コロナウイルスの影響で収入が大きく落ち込み開業以来の苦境に陥る中、危機の収束を願う思いを込めた作品で「いいね!」を競っている。
アマビエは、江戸時代の弘化3(1846)年、肥後(熊本県)の海中から現れたとされる半人半魚の妖怪。「疫病が流行したら、私の姿を描いて人々に見せよ」と言ったとされ、コロナ危機が深刻になる中、その絵が次々にSNSに投稿されるなど一躍注目されるようになった。
秩父鉄道(埼玉県)がアマビエをモチーフにした入場券を発行するなど、鉄道各社の間でもアマビエ熱が高まる中、肥薩おれんじ鉄道のFBを担当する大平智弥運転士が「熊本を走行する我々が何もしないわけにはいかない」と、社員による「今日のアマビエ」企画をスタートさせた。「沈みがちな雰囲気を明るくしたいという思いもあった」
5月半ばから大平運転士は、スケッチブックを手に各職場を回り、絵心のあるなしを問わず創作を依頼。次々に力作が登場するにつれ、管理職からの売り込みもあって、6月9日には10作目に到達した。
画風はさまざま。30分ほどで力強いモノクロ作品を描いた女性運転士は「不要不急の外出をしたい!」という叫びを書き込んだ。別のベテラン運転士は「とりあえず飲みにいきたい」とバーのカウンターでグラスを手にしたアマビエを描いた。「半端ないアレンジ力」(大平運転士)で、400近い「いいね!」を獲得した。
「絵心がなくて」と、アマビエを避けた電気課の女性も、定規を使って踏切の警報機を描き、手洗いやうがいを促すなど、作品には社員それぞれの思いが込められ、FBをフォローするファンからは「(アマビエを車体に描いた)ラッピング列車を走らせてみたら」といった声も。
新型コロナの影響で、同鉄道の経営は開業以来とも言える危機に陥っている。高校などの休業で通学定期収入が激減、台湾など海外客の利用が多かった観光グルメ列車「おれんじ食堂」も4月初めから車両検査前の5月上旬まで運休に追い込まれた。
乗客の感染防止対策などに取り組みながら、復興を願う社員たちの企画について、出田貴康社長も「なかなかの出来栄えでみんなの隠れた才能に驚いている。この盛り上がりを何か収入につなげられないか検討を進めたい」と前向き。一方で戦々恐々としていたアマビエ・チャレンジへの参加依頼も舞い込んだ。背中を向けるわけにはいかず、「この週末になんとか仕上げたい」。(城戸康秀)
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June 19, 2020 at 10:09AM
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鉄道社員描く「今日のアマビエ」 FBでいいね!を競う [新型コロナウイルス] - 朝日新聞
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