翠石の絵鑑賞後、和紙に動物描く 県美術館 - 中日新聞

神戸さん（右）の指導を受けながら絵を描くワークショップの参加者＝岐阜市宇佐の県美術館で

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　大垣市出身の日本画家、大橋翠石（すいせき）（一八六五〜一九四五年）の作品展「明治の金メダリスト大橋翠石〜虎を極めた孤高の画家〜」（県美術館、中日新聞社共催）が開かれている岐阜市宇佐の県美術館で十日、動物などの絵を描くワークショップがあった。

　岐阜市出身の日本画家、神戸（かんべ）智行さん（４５）＝福岡県＝が講師を務め、午前と午後の二部で計三十三人が参加した。神戸さんは、季節や贈る相手によって柄を決める掛け紙の風習を紹介。参加者は翠石の作品を鑑賞した後、和紙にパンダ、カワセミ、魚といった絵を思い思いに描いた。

　岐阜市から家族と参加した沢田一馬ちゃん（５つ）は「色を付けるのが難しかったけど、面白かった」と喜んでいた。神戸さんは、翠石が娘や友人に絵を贈っていることを挙げ、「大切な人に思いを伝えるために描いてもらいたい」と話していた。

　虎をはじめ、動物の絵を数多く残した翠石の作品展は九月十三日まで。　（浜崎陽介）

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