来春チューリップフェア７０回の大花壇「七重の輪」描く - 中日新聞

７０回記念フェアの大花壇のデザイン

　来春の第七十回となみチューリップフェアに向け、メイン会場の砺波チューリップ公園（砺波市花園町）の大花壇に、チューリップで描く地上絵のデザインが十六日、発表された。大花壇では球根の植え込みも始まった。（松村裕子）

　デザインは、フェアのテーマ「受け継ぐ想（おも）い七十回そして未来へ」に沿い、「７０」の文字を中心に七重の輪が未来へ広がるさまをイメージ。東京五輪や平和、会話など五つの「Ｗａ」を表す五つの花を配した。二千六百平方メートルの大花壇に赤、白、黄、緑、ピンク、オレンジ色の十四品種、二十一万本で表現する。今年は新型コロナウイルスで開催できなかったため、担当者は「二年分の思いを込めたデザイン」と話す。

　植え込み作業は、県花卉（かき）球根農協（砺波市）の職員ら十数人が担当。絵を描くため通常より狭い五センチ間隔で球根を並べ、機械で土をかぶせていった。四月二十二日の開幕時に三割が開花し、ゴールデンウイーク中に満開になり、五月五日までの期間中楽しめるよう、同じ色でも開花時期の異なる球根を植えた。作業は十一月下旬まで続く。　