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KIMONOで描く世界の国213着…人魚姫やタージ・マハル - 読売新聞

 生き生きとした動植物に、美しい建築物、物語の主人公――。東京五輪の参加予定国など、世界213か国・地域の象徴的なモチーフを取り込んだ「KIMONO(着物)」213着が、全国の着物職人の手で制作され、7月にお披露目された。日本の着物文化の発信や各国との相互理解の促進に一役買っている。(生活部 福元理央)

 東京五輪の参加国に対する友好の気持ちを着物で表現しようと、一般社団法人「イマジンワンワールド」(東京)が2014年から取り組んできた「KIMONOプロジェクト」の一環。五輪の開会式に合わせて披露する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期されたことから、全213着が完成した7月、同法人の公式ページで発表した。

 お国柄が反映された多種多様な色柄の着物は、200人以上の着物作家らの協力を得て制作。1着あたり200万円の制作費は、すべて企業や有志の寄付でまかなった。

 例えば、デンマークの着物は、「ふなばしアンデルセン公園」がある千葉県船橋市の市民ら2000人の寄付で制作。振り袖には、アンデルセン童話に登場する人魚姫や、海賊船などが描かれている。

 タージ・マハルやインド象などを取り入れたインドの振り袖は、都内の公立小学校の児童らがデザイン。青のモスクを背景に民族衣装を着た人々が踊るアフガニスタンの振り袖は華やかで、紛争地のイメージとは程遠い。日本の振り袖は、京友禅の老舗の千總ちそうが手がけ、縁起物の「束熨斗たばねのし」と世界の草花などの柄に「世界を結ぶ」というメッセージを込めた。

 同法人代表理事の手嶋信道さんは「各国・地域の自然、歴史、文化が着物というキャンバスに描かれていて、一着一着の制作過程に物語がある」と説明する。コロナ禍で五輪は延期されたが、一部は昨年、主要20か国・地域(G20)大阪サミットの出迎えなどに用いられ、好評だった。

 「着物を着た213人が手をつないで輪を作り、『世界はひとつ』というメッセージを発信するのが、プロジェクトの夢であり目標」と、手嶋さん。来年こそ、五輪の開会式を華やかに彩りたいと願っている。※写真はすべて「イマジンワンワールド」提供

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September 03, 2020 at 01:05PM
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