買い物客らが行き交う東京・上野の「アメ横商店街」。店先に掲げられたピンク色のポスターに目が留まった。華やかな色づかいとは裏腹に、旅行カバンを押すパンダの目には一粒の涙が。ありがとうシャンシャン――。中国への返還を控え、きょう19日が見納めとなる上野動物園の人気者、ジャイアントパンダへの感謝のメッセージだ。パンダ目当てに訪れた多くの人たちが、周辺の街にも活気を運んでくれたのだという。
百貨店「松坂屋上野店」(東京都台東区)では、シャンシャンへの愛を伝える「ダイスキ シャンシャン!」企画を開催中だ。外壁には、ファンに向けて情報発信を続けるブログ「毎日パンダ」に掲載された写真920枚で作った巨大なモザイクアート(高さ約18メートル、幅約4メートル)がお目見えした。店内の特設会場でも愛らしい写真を間近で鑑賞できるとあり、連日にぎわいをみせる。荒川区の女性(61)は、「パンダがまだ赤ちゃんの頃から見ていたので、これまでの日々を思い出すと涙が出そう。いつまでも元気でいてほしい」と目を潤ませた。
動物園に近い上野公園に店を構える「上野精養軒」では、「ありがとうシャンシャン! 特別デザート」を提供している。1日限定20食が連日完売の売れ行きで、最終日の19日は追加販売を予定しているという。秋元秀夫・総支配人(57)は「コロナ禍で飲食店が厳しい時期でも、シャンシャンの存在は上野の希望だった。料理で感謝の気持ちを伝えたい」と話す。
地元の「パンダ愛」に包まれながら、シャンシャンは21日、中国へ向けて旅立つ。
(写真と文、木田諒一朗)
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