青葉真司被告(45)は、4年前の2019年7月、京都市伏見区の「京都アニメーション」の第1スタジオでガソリンをまいて火をつけ、社員36人を死亡させ、32人に重軽傷を負わせたとして殺人や放火などの罪に問われています。
これまでの裁判で、検察は「京アニに小説のアイデアを盗まれたと一方的に思い込んだ筋違いの恨みによる復しゅうだった」と主張しているのに対し、被告の弁護士は責任能力はなかったとして無罪を主張しています。
京都地方裁判所で開かれた裁判で、13日も弁護側の被告人質問が行われ、青葉被告は、事件の前に京都アニメーションに応募した2つの小説が落選したことについて「がっかりして裏切られたような気持ちだった」などと述べました。
そして、事件の1か月ほど前に埼玉県の大宮駅前で無差別殺人を計画したことについて弁護士が尋ねると、青葉被告は「小説のアイデアをパクったことがそういう結末を生んだと京アニに伝えようと思った。大きなことをやらないとパクるのをやめないのではないかという思いが強かった」などと述べました。
その上で、秋葉原の通り魔事件を参考にしたとして「鋭い刃物が何本か必要と考え当日6本ほど買ったが、駅前まで行くと人の密集が低かったため大きな事件にはならないと判断した」と話し、計画を中止したいきさつを明らかにしました。
14日からは、検察による被告人質問が行われる予定です。
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